手書き風のロゴを作成したいと考えたらどうすればいいのか

フォントというのは基本的に可読性が重視されるので、バランスのいい形になることが一般的です。その代表例が新聞や雑誌などの印刷分に使われているフォントでしょう。しかし、こうしたフォントは読みやすいもののデザインとして面白みがありません。

したがって、ロゴに使われるフォントは少し変わったデザインのものが使われる傾向にあります。参照元…会社のロゴ:ビズアップ

その中でもよく用いられるのが手書き風のフォントです。

飲食店のロゴでよく手書き風のものが使われる

そもそも手書き風のフォントとはどのようなものなのでしょうか。これは文字通り、「人間が手で書いたように見えるフォント」ということです。フォント制作にはフォントデザイナーと呼ばれる人がかかわっていて彼らが字体を決めているわけですが、手書き風フォントの場合、自分や自分の子供が書いた文字をベースにしたり、毛筆やマジックなど特定のペンで書いたように見えるデザインで作られます。

整然としたフォントに比べると、形がアナログ的でとても人間味を感じさせるため、やわらかいイメージのロゴを作りたい、あるいは人の存在を強く意識させるロゴにしたいといった場合によく用いられます。具体的にはラーメン屋やカフェなど飲食店のロゴで使われることが多いといえるでしょう。

文字だけにするか絵や図形と組み合わせるのか

手書き風のフォントを作る場合、どうすればいいのでしょうか。まず、文字のみにするのか絵や図形と文字を合わせるのかを決めなければなりません。もし、絵や図形とフォント組み合わせで作るのであれば、絵と図形もあまりかっちりとしたデザインではなく、フリーハンドで描いたようなものにした方がいいでしょう。

そうしないと全体のバランスがおかしく見えてしまうからです。そのあと、既存の図形素材と手書き風フォントをペイントソフトなどで合成してロゴにするというのもありかもしれませんが、オリジナリティや自分らしさというものを出していきたいのであれば、図形も字もすべて自分で書いて、それをロゴにした方がいいでしょう。

自分で作るならペンタブレットを用意しよう

自分で一から手書きしてロゴを作る場合は、ペイントソフトのほかにペンタブレットを用意した方がいいです。ペンタブレットとはパソコンに接続して、板状の機械とペン型の入力装置を組み合わせて使うことで自分が書いたものをリアルタイムでデジタルデータ化できるというものです。

具体的には板状の機械がキャンバスになっていて、これにペン型の入力装置を使って絵や文字を書くと、ペイントソフトに書いたものがそのまま表示されるという風になります。ペイントソフトとマウスを組み合わせても絵や文字を書くことは可能ですが、マウスはペンとはまったく違う形であり、精密に絵や文字を書くのは難しいのでペンタブレットを使った方が無難です。

ペンタブレットの値段はプロの漫画家が仕事で使うような本格的なものから子供用のものまで差がありますが、安いものなら一万円以内で購入することができるでしょう。

アルファベットのみの手書き風ロゴなら簡単に作れる

では、文字だけで手書き風のフォントを作りたい場合はどうすればいいのでしょうか。まず、文字がアルファベットのみであれば、既存の手書き風フォントはかなり充実しています。というのはアルファベットの場合、たった27文字しかなく、フォントを作るのがとても簡単だからです。

そのため、国内外のデザイナーがそれぞれいろいろな手書き風フォントを作成し無料で配布しているので、それらの中から気に入ったものを選んでロゴに使うといいでしょう。日本語の手書き風フォントもある程度、数はそろっていますが、アルファベットのフォントと比べると圧倒的に少ないです。

なぜかというと、日本語はひらがな、カタカナ、そして漢字を合わせて文字の数が多いので作るのが大変だからです。

したがって、ペンタブレットを使って自分で書くことも視野に入れながら、既存の手書き風日本語フォントを探すといいでしょう。

日本語フォントを手書き風のロゴで使う場合の問題点

日本語の手書き風フォントは数が少ないということのほかに、もう一つ問題があります。それは、フォントによっては表示できる漢字が含まれていないということです。実は、日本で使用されている漢字は第一水準と第二水準という分け方をされています。

第一水準の漢字は常用漢字のほかに名前でよく利用されるもの、第二水準の漢字はそれ以外です。インターネットのニュースを読んでいると本来、漢字のはずなのになぜカタカナで表示されている人名などが出てきますが、こうしたケースでカタカナになっている漢字は第二水準のものである可能性が高いといえます。

第二水準の漢字はどの日本語フォントにも含まれているわけではないので、表示されないということがないようにあえてカタカナで表記しているのです。第二水準の漢字を含んだ手書き風フォントも当然数が少ないため、それらの漢字を含んだロゴを作る場合は少ないフォントの中から選ばなければなりません。

デザインによっては印刷したときに細部が潰れてしまうことも

パソコン上で理想的な手書き風フォントを作れたとしても、まだ注意しなければならないことがあります。それは、印刷に耐えられるかという点です。たとえば手書き風の筆文字を使っている場合、漢字のはらいの部分などがかすれているといったことがよくあるでしょう。

パソコンやスマートフォンでこうしたロゴを見るのであればデジタル表示なので、色が入っている部分と入っていない部分がきちんと区別されて、かすれもちゃんとわかりますが、印刷した場合はかすれているところが塗りつぶされたような状態で表示されるかもしれません。

特に名刺などの小さな紙に印刷する場合は厳しいでしょう。したがって、印刷したとしても手書き風の魅力といえる部分がきちんと表示されるか、検証するようにしましょう。印刷すると手書き風の魅力が完全に失われてしまうというのであればデザイン変更も視野に入れなければなりません。

センスのいい手書き風ロゴを作りたいならデザイナーに頼むのが手っ取り早い

手書きというのは字が下手でもそれだけで味があるといわれますが、本当に下手な人が書いた手書き文字をロゴにすると、やはり冴えないものになることが多いです。もし、既存の手書き風フォントは使いたくないし、自分で一から手書きして作るのも避けたいというのであれば、デザイナーに頼んでしまった方がいいでしょう。

デザイナーに依頼する場合は手書き風にしてほしいときちんと伝えることはもちろんですが、こんな風にしてほしいというイメージの見本になるロゴがあるなら、それも必ず示すようにしましょう。そうすれば、いざ完成したときにイメージとまったくかけ離れたものが送られてきたということを避けられます。